お客様の立場に立ったソリューションの提案を行った成功事例の一つを紹介させていただきます。
今回は、既に他社が構築したWEBシステムに対する特殊な機能追加の相談を受けました。
改修対象は幼稚園の年間行事を公開するためのWEBの画像ギャラリーで、画像の一覧から画像を選択すると拡大画像が表示されるという構成です。登録するとどんどん画像が増えていきますが、一定の枚数を超えると自動的にページわけされるようになっております。さらに、拡大画像を連続で見たいときにいちいち拡大画像を閉じて一覧からまた画像を選ぶというような手間をかけさせないために、順に閲覧することもできるよう拡大画像に前後画像への遷移機能が実現されている状態でした。
この拡大画像での前後遷移は、一覧で表示されている画像のみ遷移できるのですが、一覧画面がページ分けされている場合、同ページに表示している画像のみが遷移対象となっており、別ページに分割された画像には遷移できませんでした。
これを可能にしたいというのがお客様の今回のご要望です。
システム構成を調査したところ、画像追加管理のためのCMSシステムとしてMovable Type(MT)が利用されていました。またこれにページわけ用のMTプラグインであるPageButeと、さらに画像拡大表示のためのAjaxライブラリであるライトボックスを標準的な組み合わせで実装してありました。
一覧ページで表示されていない画像を拡大画像の遷移対象とするような実装が今回の要件となりますが、最初にこのシステムを実装した業者さんは、このような特殊な対応までは無理とさじを投げられてしまったそうで、弊社に相談をいただいた次第です。
このお話を受け、最初に次の2つの解決策を考えました。
1.MTとJavaScriptの組み合わせのみで対応
2.サーバサイドのプログラムで対応
サーバサイドのプログラムを利用して実装すれば間違いなく実装可能と思いましたが、予算が厳しい状況だったため、費用面で優位な前者での検討が必須と考えました。しかしそのためにはMT,PageBute,ライトボックスそれぞれの仕様を理解しその組み合わせでの設計をしっかり検討する必要があります。
残念ながらその時点では弊社はこの3つの技術はどれも軽く利用したことくらいしか経験が無い状態でした。
先方に相談の上1日だけお時間をいただき、その間に全ての仕様を調査ししっかり検討した結果、今回の要件をMTとJavaScriptのみで対応する方法を設計できました。
お客様も予算内で希望通りの機能追加が実現できてとても喜んでくれました。
このように、弊社では常にお客様の立場に立って提案を行うよう心がけております。
同じことを実現する方法がいくつもあればその中で費用・パフォーマンス等様々な要因の中何を重視すべきか、決してシステムだけを見て考えるのではなくお客様のご希望をしっかり聞いてその中でメリット・デメリットをしっかり検討し本当のベストな選択を提案させていただきます。
時には弊社にとって目先の利益に反することでも、長期的に考えると正しい判断をお客様と共有することで信頼関係を築くことのほうがはるかに重要と弊社は考えております。
お困りの案件があればその規模や難易度にかかわらず是非弊社に相談ください。
たとえ弊社に技術的経験のないお話でもこの案件のように出来る限り一緒に悩んで一緒に解決策を模索させていただきます。